事故報告書(Accident Report)とは、交通事故の当事者が記録すべきである様々な内容を短答式で作成することで、より便利で迅速な事故処理を図ったヨーロッパの交通事故標準記入用紙です。Peugeot OpenEurope™の全ての車両にはこの記入用紙が備え付けされてます。
記入用紙は青色(Vehicle A)と黄色(Vehicle B)の記入欄に分かれており、質問内容は同じです。また、1枚目に記入しますと2枚目からは自動に記入されるカーボン用紙になってます。二つの記入欄からいずられか一つに、全ての文字は大文字で、黒ペンを使って記入してください。下段の双方間の署名を済ましてそれぞれ1枚ずつ分ければ終了です。
各項目の番号別に記入すべき内容については次をご参考ください。
- 事故日時 日付は日-月-年(例: 26 Sep 2024)順に、時間は24時間単位(例: 14:30)で記入してください。
- 事故場所 できるだげ詳しく書いてください。
- 負傷者 負傷者がいましたらチェックしてください。 ヨーロッパではV字ではないX字チェックが一般的です。
- 双方の車両以外の車両・財物被害 … があればチェックします。
- 目撃者 目撃者がいましたら、該当する目撃者のお名前・住所・電話番号を記入して下さい。お客様の車両に同乗者がいたのであれば、同乗者を目撃者として記入しても問題ありません。
- 車両所有者情報 お客様のお名前、日本国内の住所、電話番号を書いてください。お客様以外の直系家族の方が運転してる時に事故に遭われた場合でも、必ず車両の所有者であるお客様の情報を記入しなければなりません。簡単に車両登録証(Gray Paper)上の情報をそのまま写して書くと便利です。
- 車両情報 Maker(メーカー名)とType(モデル名)、そして車両番号を記入してください。メーカーはPeugeot(プジョー)です。モデル名はフルネームを全て記入する必要はなく、例えば5008だけなど簡単に記入しても問題ありません。一部の記入用紙には登録国家(Country of Registration)の記載欄がありますが、ここにはFrance(フランス)と記入してください。
- 保険情報 車両保険証(Green Paper)を開いて、保険会社名(Peugeot OpenEurope™はAIG)から順番に写し書いてください。途中でエージェンシー(Agency)欄がありますが、そこは保険代理人を聞く項目です。お客様は該当しませんのでそのまま空欄に残してください。そして最後に「Is damage to the vehicle insured?」または「Does the policy cover material damage to the vehicle?」ばどの文句がありますが、これは自車保険に加入しているかどうかを聞く質問で、はい(Yes)にチェックしてください。
- 運転者情報 事故当時に実際の車両運転者の国際運転免許証を開いて、順番に写し書いてください。Peugeot OpenEurope™はお客様と直系家族の方のみ運転可能であること、ご存知ですよね?
- 最初の衝突部分 描かれている絵の中からお客様の車両模様と似ていると部分(ほとんど乗用車模様)に、最初に衝突を起きた部分を矢印(→)で表示します。衝突部分が数ヵ所であっても、最初の衝突部分である一か所だけを表示します。
- 目に見える破損部分 破損部分を絵ではなく文書で書きます。簡単に表現しても問題ありません。例えば尾灯と右側の後ろドアが凹んだのであれば、「Taillight・Back-right door」などで問題ありません。
- 事故状況の質問 この項目には再び1~17番までの短い質問があります。例えば、最初の質問は「Parked/Stopped」です。つまり、駐停車中であったかどうかの質問です。そうであればチェックを、そうでなければチェックせずに次の質問に移します。そして一番最後にはチェックした項目の個数は書いてください。 ヨーロッパではV字ではないX字チェックが一般的であること、もう一度お伝えしますね!
- 事故状況のスケッチ 下段の方眼紙に事故状況を描きます。まずは道路を描いて各道路の道路名を書きます。そして、衝突時の二つの車両をボックスの形(ボックスの中にAとBを書きます)に描いたあと、当時の各車両の進行方向を矢印で表示ます。
- 追加陳述 もっとお伝えしたい点がありましたら簡単に書いてください。
- 署名 双方の全ての署名があってこと書類が完成します。
署名が入った一枚目(必須)以外でも後に何枚かあります。お客様ご自身が陳述したい点を追加で記入するところです。万が一必要であると判断しましたら、それ以降に時間がある時に書いて保険会社に受付してください。
自筆陳述書とは、決まった形式が無くてお客様が直接事故状況を書いた書類をいいます。次の例えを参考にしながら白紙に英語かフランス語で作成し、追加的に事故当時の簡単な図式を描くのもいいです。陳述書の一番最後にはパスポートの英語の氏名を書いて署名をしてください。自筆でもタイピングでも関係はありませんが、最後の署名は必ず自筆でお願いします。
「例え」は言葉通り例えであるため、陳述書に形式は決まっておりません。このような書類の作成に慣れている方でありましたら、ご自分に合う形で作成しても問題ありません。
Statement of accident
- Booking number: 1XXXXXXX 契約書の右上の1から始まる番号です。
- Plate number: XX-XXX-XX お客様の車両番号です。
- Name: YAMADA, Taro お客様のパスポート上のローマ字氏名を書きます。名字は大文字で書いてください。
- Birthday: 26 Sep 1976 お客様の生年月日を日-月-年の順に書きます。
- Address: 2-8-1 Nishishinjuku, Shinjuku, Tokyo 163-8001, JAPAN お客様の契約書上の日本国内の住所を書きます。国名は大文字で書いてください。
- Name of driver: YAMADA, Hanako (Wife) お客様(契約者)ではない直系家族の方が運転した場合、実際の運転者の名前を書いて関係を書きます。 (該当しない場合は除く)
- Birthday of driver: 5 Sep 1990 上記の実際の運転者の生年月日を書きます。 (該当しない場合は除く)
- Name of opposite driver: SNOW, John 相手側の運転者の名前を書きます。 (相手が不明か、無い場合は除く)
- Address of opposite driver: 2 Stark House, Winterfell, the NORTH 相手側の運転者の住所を書きます。 (相手が不明か、無い場合は除く)
- Plate number of opposite driver: XX-XXXX-XX 相手側の運転者の電話番号を書きます。 (相手が不明か、無い場合は除く)
- Date/time of accident: 26 Sep 2024 14:30 事故日時を日-月-年の順に書いて、時間は24時間単位で書きます。
- Place of accident: A1 highway 10km away from Winterfell to King's Landing 事故場所をできるだけ詳しく書いてください。
When I was driving on the second lane of highway, the opposite driver on the third land cut in front of my car without trurning on the indicator. Thus, I hit the backside of the opposite car. 簡単な事故状況を書きます。
I swear on my honor that the statement above has been written truthfully. 陳述書が間違いないことであるのを表す文句で、慣用的に最後に入れるといいです。
on 21 Nov 2024
YAMADA, Hanako (signature) 自筆陳述書を書いた日付を実際の運転者のローマ字氏名を書いて署名します。
ポリスレポート(Police Report)とは、事件・事故に対してお客様が警察に通報した内容を該当する警察署で整理した公文書です。国別・地域別で形式は様々ですが、たいがいは申告者(お客様)の人的情報、事件状況などが書かれており、担当の警察官の署名および該当する警察署の職印が入ります。警察に通報したとしても自動的に発行されるわけではありません。お客様から管轄警察に書類発行を要請しなければなりませんので、ご注意ください。
- いつポリスレポートを発行してもらうべきですか?
- 誰かが故意で車両を破損したり、車両が酷く破損された場合、救急患者が発生した場合には必ず24時間以内にポリスレポートを要請してください。必ずしもこのような場合ではなくても、お客様が必要だと判断しましたらポリスレポートを発行してもらってください。別途の海外旅行保険に加入して、個人所持品が盗難されたのであれば、おそらく該当する保険会社からポリスレポートを要求するはずです。保険会社にご確認ください。
- 何を準備したらいいですか?
- 事故当時の状況を5W1Hに基づいて記録します。日時、場所、そして起こったことなどです。調査時にこのメモを参考するとよりスムーズになります。そして警察署に行く際には、パスポート、国際運転免許証(国内運転免許証も一緒に)、車両登録証、車両保険証を必ずお持ちください。
- 警察署に書類を取りに来ました。何をどうすればいいですか?
- 保険会社提出用のポリスレポートを取りにきたと話せば、ほとんど担当部署や刑事まで案内してくれます。保険会社提出用のポリスレポートはほとんど質疑形式が決まってあるため、担当官が聞くことにきちんとお答えください。ある時は質疑用紙を渡してそこにお客様が記入した後に自筆署名をすると、担当官が捺印や官印を押してくれます。
- 書類を受取りました。保険会社に提出すると終了ですか?
- はい、そうです。しかし、提出前に必ず書類をスキャンして置くか、写真を撮って写しを保管して置くことをおすすめします。公文番号や事件番号(Case Number)などがありましたらメモしておいてください。